その咳、長引いていませんか?
咳や痰が2~3週間も続いたり、息苦しさが抜けなかったりといった症状があれば、一度ご来院ください。
呼吸器科では気管や気管支、肺などの胸部に生じる疾患を診療しています。
4大疾患として肺ガン、COPD(慢性閉塞性肺疾患)および慢性呼吸不全、気管支喘息、急性肺炎があり、結核や睡眠時無呼吸症候群なども呼吸器疾患です。
肺ガンは連携病院と相談して治療を行います。
気管支喘息について
症状をコントロールできる病気です。
気管支喘息は、気管支の慢性的な炎症により生じる疾患です。
「ヒューヒュー」という呼吸や息苦しさがあり、季節の変わり目の朝・晩、とくに症状が出るという特徴があります。
要因は、ハウスダストやダニなどに対するアレルギー体質や遺伝的なもの、細菌、小児喘息をそのまま引きずっているなどが挙げられ、複合的に絡んでいる場合もあります。
治療は副作用の少ない吸入薬を中心に内服薬も用います。
継続的な治療となりますが、症状に合わせて適切に薬を使用することで、普通に日常生活を送ることができます。
睡眠時無呼吸症候群について
放置すると命にかかわることも…。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が5回以上繰り返される状態をいいます。
夜中に息苦しい、眠りが浅いといった自覚症状や、家族からの気付きで来院される方が多いようです。
昼間に眠気やダルさがあるため、日中の活動性が落ち、仕事に支障をきたしたり、交通事故につながったりする危険性も大。
また生活習慣病と密接にかかわっており、患者さんの中には高血圧や心臓病を合併していることもあるので早期治療が必要です。
治療は、人工呼吸器の一種である鼻マスクを使用し、空気を気道に送り込みます。
また、減量をはじめとする生活習慣の見直しも併せて行います。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
タバコが主原因の“肺の生活習慣病”です。
COPDは、気管支や酸素の交換を行う肺胞などに障害が起きる疾患で、空気の出し入れがうまくいかなくなるため、空咳や息切れなどの症状が見られます。
原因の95%が喫煙といわれ、世界中で増え続けている疾患です。
治療の基本は禁煙ですが、薬物療法や在宅酸素療法などを症状に合わせて組み合わせ、病気の進行を遅らせ、症状を和らげます。